施術者選びのポイントその1「有資格者の確認」

まずは必ず有資格者の治療を受けてください。
まず、その見分け方ですが、注意して見ていただきたいのは、看板です。
その大小や造りの立派さは関係ありません。まずは外の、見える処に堂々と掲げてあるかそれを確認しましょう。
あるいは、外に出してはあっても、不自然にすぐに見えない場所へ隠してしまうような不可思議な行動も、注意が必要です。
次に、医事法規に違反している看板もきけんです。何々が治るとか、何々に効くなどの誇大広告的表示も違反です。
有資格者は、きちんと法規を学んでいます。従って、そのような看板は、決して出しません。
ただし、これは看板だけのことで、ホームページに関しては別です。
あるいは、自らは料金を提示せず、お礼と言うかたちをとって、それを受け取る…
このような場合も、無資格者である確立はかなり高いと言えるでしょう。

また、ここ数年来、民間免許である、整体とかカイロとかの看板が正に雨後のたけのこ状態です。
知らない方も多いと思われますので、少し詳しく言いますと、医業類似行為としての国家資格は
鍼師、灸師、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師のこの5師だけに認められているものです。
ただ、そうは言っても、現状では、この整体師という言葉がすっかり世間に行き渡ってしまい、
テレビドラマや小説などでも、まるで有資格者のような扱いで登場しているのが実情です。
こうしたことで、みなさまの中には、整体師も国家資格であると誤解している人も多いのです、。
改めて申し上げます。整体は単なる民間免許で資格ではありません。
民間免許と言うことは、つまり、稽古事と同じで、それぞれの師匠の考え方での免許授与となります。
ですので、その講習期間もまったく統一されていず、習得技術の高低もまた違うと言うことです。
極言すれば、何の勉強もしなくても、自分で勝手に免許証なるものを作成し、あるいはなくてもかまいませんが、
営業届を提出すれば、明日からでも誰でも開業することが可能という訳です。
さらに、出張専門にすれば、何の検査を受けることもありません。
つまり、民間免許と言うのはこういうものなのです。

本当にひどいところになると、自分の整体院を学校と称し、講習は名ばかりで、お金さえ出せば免許を与える・・・
と言うようなところもあるのです。そんな場かな!と思うかも知れませんがこれは事実です。
それでも、前に上げたような、鍼師やマッサージ師などの資格を得た上でのことであれば何の問題もありません。
少なくとも、2年間以上は、解剖学を始めとする、人の身体に関する勉強をし、
学科技術とも統一された国家試験を受けてパスしてきているからです。
問題なのは、基礎的な解剖学や生理学といった知識もなく、短い講習で免許なるものを手に入れ、
堂々とプロだと言って看板を挙げていることです。これは、大変危険なことだと言えます。
また、そうした整体院の中には、整体と言いながら、見よう見まねのマッサージなどをしているところも多いようです。
ついでに言えば、マッサージ師の資格のない接骨院でも、営業が終わった後こっそりマッサージをしているところもあります

こうした行為は言うまでもなく法律違反ですが残念ながら後を絶ちません。
もっとも、正規の資格などなくても腕が良ければいい…と思われる方もいるでしょう。
でも、、もし、そうした国家資格を持たない整体院などで事故があったとしたらどうでしょう?
仮に、その整体院が責任を認め、また損害賠償の能力があれば良いですが、
責任を認めず、仕方なく裁判にもちこんでもほとんど勝てないのが実情なのです。
何故でしょう?つまり、そんな無資格院に行くのが悪い…ということなのです。
誤解されると困りますが、整体の技そのものを否定しているのでは決してありません。
ただ、いかにも簡単に開業しすぎなのです。
また、例え無資格でも、すばらしい技術を持った人もいるのも事実ですし、有資格者であっても下手な人はいます。
ただ、技術の高い人は、そんな短期間の講習だけで開業したりしません。
。整体院を開きたかったら、まずちゃんとした学校で学び、しっかりとした知識と技術を身につけてからにして欲しいものです。
または先に国家資格を得て、その上で整体の勉強をすべきなのです。
「整体は勉強の期間も短いし試験もないから……」では、怪しげな整体師が増えるのも当然なのです。

また、チェーン展開などをしている格安マッサージ店なども増えていますが、
そのほとんどが、免許も資格もない人ばかりだということをご存知でしょうか?
今は、保健所も見て見ぬふり?をしているようなところもみえますが、いずれ摘発されるのではないかと業界ではみています
安いからいいよ…若い子に触ってもらえればいい…という方には何も言いません。
賢明な皆様におかれましては、国の指定した専門学校等で決められた年数をきちんと学び、
その上で、ちゃんと国家試験をパスしてきている有資格者の手で、安全で確実な施術を受けていただきたいと思うばかりです
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2004年