家庭でできる腰痛体操/一人操体法

操体法とは、動作時において、痛みや不快な感じのする動作の逆方向に、身体を動かすことにより、
身体のひずみを調整し、痛みや不快感をやわらげる運動法です。
ここでは、腰痛に効果のある・ひとり操体法・を紹介します。

[方法]
まず、仰向けに寝て、膝を立てます。ゆっくり膝を左右に倒し、どちらの腰が痛むか調べます。
そして、痛みのある側に倒していき、痛みの出る直前で止めます。
その位置から、息を吸い込み、そのまま吐かずに今度はその反対側に倒していきます。
(かたくて床までいかない場合は、倒す側に固めの座布団などを置いておく)
もっとも気持ちよく感じる処で3秒程力を溜め、床又は座布団を押しつけながら、息を吐と同時に瞬間に力を抜きます。
なお、数回の呼吸の間、そのまま力を抜いたままでいます。
次は、うつ伏せになり、片方の膝を、脇腹の方へ上がる処まで引き上げます。
その後、ゆっくり元へ戻し、反対側も同じように行い、どちらが楽か調べます。楽な方を動かします。
息を吸い込み、そのまま吐かずに、膝を脇腹へ近付けていきます。 後は膝立てのときと同じです。
もっとも気持ち良く感じる処で3秒程力を溜め、息を吐くと同時に、瞬間に力を抜きます。
これも数回呼吸する間、力を抜いたままでいます。
いずれの運動も、3回程度行った後、再度はじめに痛みを覚えた動作をしてみると、不思議な程最初より楽になっています。
なお、この操体法は、運動器系の痛みに効果がありますので、他の部位でも応用してみてください。
やり方は同じです。(必ず痛くない方向へ動かすこと)
以上ですが、何かご質問でもありましたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。

2004年