便秘の予防点と腹式呼吸法

便秘の予防点と簡単にできる腹式呼吸法の紹介です。
別ページにおいて、便秘の対処法として、指圧方と、効果的なツボを紹介しましたが、ここではご存知だとは思いますが、
基本となる便秘にならないための注意点と、予防のための簡単な呼吸法とを紹介してみます。

【便秘にならないための注意点】
(1) 繊維性食物、発酵食品、乳酸菌を十分に摂る。
炭水化物や肉類、あるいはパンなどの食物は、消化カスが残りにくいので、便の材料にはなりにくく、
それゆえ便の嵩が増えず、腸の壁を刺激することが少ないので、便秘になりやすいようです。
(2) 水分を充分に摂る。(特に朝起きたとき、500ccくらいの水を飲む)
これは、結腸反射を起こさせるのに良い効果があるようです。
(3) 適度な運動を行う。
特に腹筋を強化して、排便の際十分に腹圧をかけられる様につとめます。
(4) ストレスがたまらないように留意する。
便秘には、大脳で感じるストレスの影響が大きいといわれています。
したがって、できるだけリラックスできる生活環境を整えることが望まれます。
また、便秘薬の長期服用は、その依存性が高くなるきけんがあり、
薬にばかり頼っていると、身体が本来持っている機能を使わなくなります。
、 結果、自らの力で排便することが困難になり、ますます便秘がひどくなりますので、常習性にならないよう注意が必要です。

[便秘に良い食物]
バナナ、アンズ、ほうれん草、プルーン、ゴボウ、根昆布、寒天、クルミ、はぶ茶、どくだみ茶などが特に良いようです。
また、ビタミン類では、ビタミンE、Cなどの摂取が重要だといわれています。

【便秘予防の呼吸法】
この呼吸運動は、腹式呼吸により、腹筋や横隔膜を刺激して、排便の際重要な、腹圧を高めます。
[方法]
四つんばいになり、鼻からゆっくり息を吸いながら意識してお腹を引っ込め同時に背中を丸くします。
次に、口から息を吐きながら、意識してお腹をふくらませ、同時に背中を少しそらせます。
この動作を一回として、7-10回行い、これをワンセットとして、数分の休憩を入れながら、3-5セット程度行います。
個々の体調に合せて、セット数は変更してください。初めは動きもぎこちなく、疲れも出るかも知れませんが、
慣れてくれば、楽にできるようになります。
便秘がちになると、排便の際むやみにいきんで肛門部をうっ血させ、痔疾をを引きおこす可能性が高くなります。
また高血圧の人は、くも膜下出血の発作を招いたりするきけんがありますのでご注意ください。
参考文献「医学百科」・「経穴百科」

2004年