便秘の指圧法と便秘に効くツボ
便秘はとてもつらいものです。
つらいだけではなく、肩こり、肥満、イライラ感、不眠、腹部の痛み、肌荒れ、吹き出物等の他
大腸癌、痔などの深刻な疾病を引きおこす誘因にもなります。
ここでは、便秘に効果的な指圧方と、それを補う便秘のツボなどを述べてみたいと想います。
【便秘の指圧方】
両手をよく温めた後、膝を軽く曲げ仰向けに寝ます。
両手を重ね合わせ、指先で右下腹部あたりから情報に向かって、臍の右横、右上腹部、
臍の上部、みぞおち部、左上腹部、臍の左横、左下腹部というように、時計回りで指圧していきます。
(指を深めに入れ、圧は痛くない程度にし約5秒程度持続的に指圧します・
なお、震顫といって、指を振るわせるほうほうもあります。)
回数はおおよそ5周り以上、10周りくらいをめどにします。
次に今度は、左右の下腹部、恥骨の上部辺りを目標にして、重点的に、
持続圧迫ではなく、細かくやや斜めに突き入れるようにしながら満遍なく行います。
【便秘のツボ】
便秘の場合に限らず、効果的なツボ選びは、人それぞれにより多少違ってきますが、
ここでは、その代表的なものを、いくつか上げておきたいと想います。
[ツボ名・部位]
1 大腸兪(だいちょうゆ)
部位 第4腰椎の棘突起の下から指の幅2本分位外側。
(左右の骨盤の高いところを結んだ線上)
2 上巨虚(じょうこきょ)
部位 膝関節の外側で、足の三里の少し下(約指4本分)
・三里は、スネの骨の外側を下から指でこすり上げていくと、膝の骨にぶつかります。
そのままほんの少しずらせるとくぼんだ箇所があります、そこが3里です。
3 神門(しんもん)
部位 手の小指側の手首の関節部のくぼんだところ。
4 合谷(ごうこく)
部位 親指と人差し指の間の、水掻きの様な所のほぼ中央で少し人差し指寄りのところ。
5 太衝(たいしょう)
部位 足の第1指と、第2指の股から甲に向かった指二本分程のところ。
6 間使(かんし)
部位 腕の内側の中央部で、手首から約指4本分のところ。
便座に腰をかけて押すのも効果的です。
いずれのツボも約3-5秒程度持続的に圧します。(3-5回)
以上です。
参考文献「医学百科」・「経穴百科」